「株ってなに？」でも書きましたが、 株式を保有（株式会社に出資）して株主になると 会社の事業ででた利益の分配(配当)を受けられる権利が得られます。 もし、毎年10,000円の配当をもらえる株が100,000円で売っていたらどうでしょう？ これを購入すれば、出資した金額の10％のお金が毎年もらえることになります。 銀行に預けるのに比べたら1,000倍の利息がもらえるのと同じです。

もう少し踏み込みましょう。
例えば、毎年10,000円の配当を受取れる株と、毎年20,000円の配当が 受取れる株それぞれ100,000円で売っていたらどうです？ 単純にこれだけの話であれば、毎年20,000円の配当を受取れる株を買った方が明らかにお得ですよね？

でも、会社が発行する株券の数は無限にあるわけではありません。 つまり限定ものなわけだから、競争になってしまいます。 もし、毎年20,000円の配当がある株が100個しかなく、欲しいという人が1,000人いたら？ 多分、その株を110,000円で買っても良いという人がでてきます。 もっといけば、199,999円で買いたいという人がでてくるでしょう。 だって、これでも毎年10,000円の配当しかない株を買うよりはお得ですし、何も買わないに比べてもお得です。

誰でも欲しくなるような株だと人気化して、本来出資した証拠として 受取ったはずの株の価値が上がります。 100,000円で買った株が150,000円とか190,000円と価値があがって売ることができたら、それも自分の利益になります。 また、100,000円で買った株が1年後に190,000円で売ることができるなら、ずっと保有し続けて毎年20,000円の配当を受け取るより早く多額のお金が入るかも知れません。 出資先の会社が好調であるならば、将来配当金額が増えるかもしれないという期待がでてきます。こうなれば株の価値はもっともっと上がるでしょう。 だから、株を保有して配当を受取るだけでなく、 うまく売買して早く大きな利益ようとする行動がおきるんですね。